リン酸処理に消泡剤が必要な理由とは? 選び方と共に解説


リン酸処理の必要性や効果

リン酸処理とは、金属の表面にリン酸被膜を形成するための処理です。リン酸処理を施すことにより、金属の腐食や錆を押えることができます。そのため、亜鉛、鋼などの金属にはリン酸処理が施されることが一般的です。また、リン酸処理を施した金属は摩擦の負荷が軽減されるため、潤滑皮膜としてリン酸を用いることもあります。リン酸処理の歴史は古く、ピラミッドから出土した遺構にリン酸処理が施された形跡が残っていることが分かっています。

リン酸処理に消泡剤が必要な理由

リン酸処理を行う際、必要なのが消泡剤です。消泡剤とは文字通り泡を消すための薬剤になります。リン酸処理を施す際、金属によってはリン酸と反応して泡が生じることがあるのです。それを放置しておくと表面がザラザラにしあがってしまい、見た目が悪くなるばかりでなく、摩擦の負荷も大きくなります。そのため、消泡剤を用いて泡を消します。そうすれば、リン酸処理を施した金属の表面はツルツルに仕上がり、見た目が良くなり、摩擦の負荷もちいさくなるのです。

消泡剤のメカニズムや選び方

消泡剤は、内部に含まれている界面活性剤や高分子化合物が泡を消してくれます。消泡剤は、金属やリン酸に対して不活性なものでなくてはなりません。そうしないと、金属やリン酸に反応して黒ずみなどが起こることがあります。そのため、リン酸処理に使う消泡剤は不活性なものかつ、安定したものを選びましょう。また、安全性も大切です。現在は食品にも仕えるような消泡剤をリン酸処理に用いることが多いでしょう。

リン酸処理は液体で仕上げ処理をするため、大型や複雑な形の製品を簡単にきれいにすることができるのです。